地獄のように辛かったバイトの体験談|もう2度とやりたくない過酷なバイト経験

【30代男性:デパートの施設警備員の体験談】
私が19歳の時に就いたバイトにデパートの施設警備員というモノがありました。

その名の通りデパート施設の警備員であり、24時間体制でデパートに泊まり込んでの警備業務です。

勤務形態は3形態で、8時から翌8時までの当務。8時から20時までの日勤と20時から翌8時までの夜勤の3パターンをローテーションで回していきました。

仕事そのものは難しくないモノです。入館の管理や決められた場所に立っているというもので、1時間交代で警備員が交代します。

夜は巡回する者と警備室に居る者と仮眠をとる者に分かれ、それぞれ4時間のサイクルで交代していました。要するに仮眠時間は4時間と決まっています。

……がっ!!

最悪レベルの人手不足でした。

そのデパートはA館とB館に分かれており、その2館を3本の連絡通路で繋いでいました。

私が入社当時はA館とB館はそれぞれ別の警備会社が担当していたので、予定通りの警備体制で問題無く業務出来ていたのですが……なんと!突然、A館B館の両方を当社で担当する事になってしまいました。

仕事を勝ち取った本社営業マンさんのドヤ顔には心の中で拳をめり込ませたとして、1館分の人材しかいない状況でいきなり2館分の警備をヤレと言われ現場は大混乱。

しかも引き継ぎ期間がなんと1週間しか無く、非常階段の位置すらしっかり把握できていない別館の警備をいきなり任されても上手く捌ける訳も無く、圧倒的に警備員の数が足りていないのに1週間や2週間で補える訳もありません。

結局、どうしたかというと、、、やりました。

睡眠時間なんてモノは存在しません。全休なんて文字は全員の予定表から消されました。

1日目に夜勤で20時に出社し、翌8時から当務に突入。当務明けの3日目8時から日勤業務へと雪崩込みその夜20時に業務を終え帰宅。

そして翌日朝8時から当務が始まる……恐ろしい程のエンドレスウォーカーです。

ブラックなんて言葉は生易しいと思える程の働きぶり。

そして更に事態は悪化します。ブラックどころかベンタブラックレベルの事態発生!

おめでとう西武ライオンズ!優勝記念セール開催!

私の勤務先のデパートは西武系列でした。

当然、優勝セールが大々的に始まります。と、いうよりデパート内では優勝が決まる前から悪夢は忍び寄ってきますね。

優勝が決まった瞬間、館内放送では「おめでとう!」の声が流れ、閉店後夜21時過ぎのデパート内には「ぎゃあああ!」との悲鳴があちこちで発生します。

だってこの時間のこの時点から、明日の優勝セールの準備を始めなければならないのですから。

来るはずの無い時間に搬入のトラックは来るは、帰っている筈の店員達は一向に帰らない、否帰れない。

当然セールが始まれば大勢が押し掛けるので警備体制も大幅強化しなければならないし、居ない筈の時間と場所に人が居る以上は警備体制も変わります。

3日家に帰ってないから帰りたい?面白い冗談を言うなよアハハハハ……と警備室は大混乱です。

セール期間中に一人が過労で倒れた時は警備員全員がまた帰宅が遠のいた事を確信した瞬間でした。

嵐が過ぎ、本社から大量の人員補強が来た瞬間に、私はバイトを辞めさせていただきました。

共に戦場に立ち戦い生き残った同僚達は皆さん良い人達でした。

辞める際には少しの引き留めも有りはしましたが、流石に課長や隊長も、あの激務を科してしまった手前、強くも慰留は出来ないと仰ってくれました。

日勤明けなどではよく繁華街でお酒を奢ってくれました。私がお酒を覚えたのは、このバイトをしていた時が最初なのです。

私が最年少でしたので、皆、それぞれ懇意にしている店に連れて行ってくれたり、私にとっては初めての経験ばかりでとても楽しかったのを今でも覚えていますね。

そして給料、なんと月に40万をちょっと越える程振り込まれていました。

いや、40万ってそんなに驚く事かい?とお思いのアナタ。それが結構驚く事ですよ。

時給850円

それが私の時給だからです。

細かい計算をしてはいけません。怖くなるから。

私はこのバイトが初めての【振り込み給料】の仕事でしたので、それ用の通帳を新しく作って働いたのですが、入金だけが4回されている通帳の金額にまたビックリです。

当時は実家に住んで居ましたし働いている間は飯も出るし制服だし……実感が湧かなかったですね。ひたすら時間と仕事に追われていたら口座に金が増えていたってだけの話ですよ。

流石に当時でも有り得ないくらいの笑い話でしたが、これは現代においてはもう笑えない話でしかないでしょう。

今、警備員をされている方達もこれ程の事態には陥る事は無い……とも言い切れないのが社会というモノ。

どれほど金を得たとしても使わないならいざ知らず、使う暇が無いというのは考えモノです。

「働き過ぎ」という言葉はどの様な職業でも人物でも突然降り掛かってくる他人事ではない、すぐそこに在る言葉なのです。

人と時間とお金。それぞれと上手く付き合って「仕事」というものを選び勤められるとよいですね。

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